2010/12/12

Joulukonsertti!

こちらの大学のオーケストラのクリスマスコンサートで演奏してきました!9月から週に1回、本番前は週約2回の練習を重ねて、昨日がその本番でした。

我らがビオラパートはが7人で、みんないい人です(なんと日本人のビオラ弾きの方に巡り会えました!)。それに対して、チェロが15、6人はいるというアンバランスな構成で臨んだ演奏会でした。やっぱり、ビオラが人手不足というのは世界共通ですね。

でも日本とは違うな、と思うところもあって、例えば練習が終わるとみんなさっと片付けて、「じゃあね!」と言ってあっさり帰って行きます。日本みたいに部室になんとなーく残って、ぞろぞろとご飯を食べに行って、いろいろと話をして…みたいなことはないのです。
日本では練習が終わってもなんとなく一緒にいたくて、なんとなくぐだぐだしつつも、練習したりオケのこれからとかを熱く語りあったりもする…あの「なんだか一緒にいてしまう」空気も、日本独特だったんだなぁと思いました。今思えばあの時間、あの空気が好きだったな、と思います。そんな自分もやっぱり日本人。

あと驚いたのが、なんと休憩の時には缶ビールが売られます!驚きです。そしてけっこうな人がそれを飲んでます。フィンランドの人たちは総じてお酒好きみたいですね。日本でも「なんだか気持ちが乗らないなー」ってときなんかはやってみてもいい…かも?

そして迎えた本番ですが…なんと本番前にも習慣だからね、と言ってお酒を飲みます。
なんでも伝統的な儀式らしいのですが、まずpure alcoholを小さなグラスに注ぎ、みんなで輪になって「ア〜〜♪」っとハモってクイッと一杯。飲んだらまたみんなで「ア〜〜〜♪♪」とハモって、「ほら、声がきれいにでるようになったでしょう?」……。「でも声関係ないよね〜w」と思った謎の習慣wなんでもリラックスできるらしいです。僕もちょっとだけ飲んでみたら確かにリラックスできたような気がしました。



コンサートの曲目はシベリウス交響曲第3番、シューマンチェロ協奏曲、ベルリオーズリア王序曲でした。コンサートは9日と11日、2回行われて、写真は1回目の会場。素敵な会場でした。でも音はボァ〜ンと響いて合わせるのが難しい会場だったな。


壁一面にかけられているのはナイトがこの国にいた頃の、それぞれの家のシンボルらしいです。



2日目は小さめのコンサートホールで、割とうまくいった気がします。フィンランドでシベリウスを演奏できて、留学の目的をひとつ果たすことができました(笑)2楽章なんかは、最近のフィンランドのような、冬の厳しさを感じます。終楽章では冬があけた感じがしますが…それはこれから体験するところ。季節のサイクルを経験した後にシベリウスの音楽をどう感じるようになるのか、楽しみです。

アンコールはクリスマスメドレー…じゃなくてなんと合唱!!歌うんですね〜。本番前の儀式では声関係ないと思ったけど、そんなことありませんでした。みんなでクリスマスソングを歌いました。フィンランド語だしうまく歌えなかったけど、みんなはとてもうまくて、合唱部でも通用するんじゃないかと思いました。クリスマスの響きに包まれました。

演奏会が終わったら打ち上げパーティーです。会場は、ナイフやフォークがセットされていて、ろうそくの光がテーブルに灯る、とってもおしゃれなレストラン。

指揮者やソリストのあいさつから始まって、そこまでは日本と同じだったのですが、そこは歌好き(?)のフィンランド人、楽譜が配られてここでもみんなで歌を歌いました。アアルト大学オーケストラクリスマスソング。え!?そんなのあるの!?

その後も大合唱は続きます。なんでもそれぞれのお酒にそれぞれのお酒の歌があるらしく(なんと水の歌まで!)、一人が飲んで歌い出すと一気に広がって、みんなの大合唱になります。みんな歌いすぎ!みんな歌うまい!イイ声だしハモリはお手のもの。
歌い終わってかんぱーい!しばらくするとまた歌が始まります。不思議な一体感でした。

あいさつや歌が一段落すると、テーブルが半分片付けられて、団員による生演奏が始まりました。曲は軽快な舞曲。男の人が女の人をエスコートして、ダンスパーティーが始まります。みんなすごいおしゃれだし、背も高いし、ダンスも歌もあたりまえのようにこなします。優雅な夜でした。


夢のような一夜で、終わってから全然写真がないな〜…と少し後悔。でも楽しかった!春のコンサートでははラフマニノフの交響曲2番をやるらしく、すごく嬉しいです。大好きな曲だし、このタイミングで自分が大学に入って初めて演奏した交響曲をもう一回やるというのもなんだか感慨深いものがあります。またがんばりたいと思います。

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