2010/10/08

コンサート@Finlandia-Talo

オケ&建築の先輩が遊びに来ていたので、一緒にフィンランディアホールに演奏会を聴きに行ってきました。

フィンランディアホールはフィンランドの建築家・アアルト晩年の作品。海を目の前に建つ美しい白亜のホール。
アアルトは白がとても好きだったようで、このホールも外壁や内装材の多くに大理石が使われており、白いです。
個人的に、白は光の微妙な色の変化や表情を無垢のまま映し出してくれる色な気がしています。なので光を大切にするフィンランドにとても合っている色だと感じています。

ホールの中は白を基調にして、そこに深い青の椅子と壁の装飾。フィンランドの国旗と同じ色の組み合わせ、青い空青い海と白い雲白い雪、まさにフィンランドカラーです。


そんなホールで聴く本日の曲目はこちら。

Sebastian Farerlund: Ignite
Jean Sibelius: Symphony No. 6
Jean Sibelius: Symphony No. 7

Finnish Radio Symphony Orchestra
Sakari Oramo, conductor

シベ6とシベ7はこの間(こちら)シベリウスフェスティバルで聞いたばかりだったので、その時の演奏との違いが楽しみなところでした。

コンサートホールとしての音響はあまりよくないホールで、少し音が薄い感じがしましたが、シベ7は今まで聴いた中で一番感動したかも。ビブラートをほとんどかけない演奏で、どこか角のとれた、やわらかい感じのするシベリウスでした。それでいて強弱の変わり目がとても強調されていて、いきなりピアニッシモに変わるところなんか、はっとなるような緊張感も持った演奏。

そして満を持して出てくる、光が差してくるかようなトロンボーンの主題。

美しい。これは美しいよぅ。。。

完全にシベ7にハマりました(笑)

帰って、さっそくiTunesでこの指揮者のシベ7を探して購入してしまいました。
でも今日聴いたのとはとちょっと違ったかな。


シベリウスを聴くと、いつもいろんな自然の風景が思い浮かぶのですが、音を聴いて、あるイメージが頭に浮かぶのって、よく考えてみると不思議です。音楽と風景に、どんな共通点があるというのだろう?

不思議。

演奏者側の表現やこだわりの違いが、聴く人にあるイメージを思い浮かばせるかもしれないし、浮かばせないかもしれない。ほんとうにちょっとしたことだったりするんだけど、それでだいぶ変わってきます。自分も一応ビオラ弾き、演奏する側として、もうちょっと音にこだわろうと思いました。

ともかく、シベ7に惚れ込んだ夜だった!

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