2011/05/26
Sauna
このところ、寮のサウナに頻繁に行っている。こちらに来てたくさんサウナに入る中で、日本にはないフィンランドならではのサウナの醍醐味をいくつも発見しています。
その一つは、自分で温度調節ができること。
日本では温度は自動で保たれてますよね。こちらではどうやって温度調節するかというと。。。
上の写真の木の囲いの中にはかまどがあって、石が熱してあります。
その横にあるバケツ。中には水が汲んであって、温度を上げたいときは、熱せられた石にひしゃくで水をかけるのです。
この水をかけると時に肌にいたいほどの熱気が立ち上ってくるのですが、その瞬間がたまらない。このときだけはそれまで話していたみんなも無言になって、声にならないため息をもらして熱さに没頭します。この感じは、冬の寒い露天風呂で、熱い湯船に全身つかった瞬間の、あの感覚に近いかも。
あと忘れてはならない醍醐味は、湖とビール。
体が火照ってきたらサウナを出て外の部屋で休みながらビールを飲んだり、夏は目の前にある湖にそのまま飛び込んだりもできる。冬の場合は雪の中でキンキンに冷やしておいたビールをグイッといったり、裸で雪に飛び込んだりする人もいます。(笑。あとはビールを飲むというのも、学生ならではなのかもしれません。)
石のかまどがときたまパチパチと音を立てるサウナの中。
サウナは「会話を楽しむ場」でもあります。
その狭さやあたたかい光の色が親密な空気を作り出すのでしょうか。サウナの中はなぜだか(ビール効果も相まって?)会話が弾みます。かまどに水をかけたり、何も話さないで石のかまどをみつめているだけでも、なんだか暖かい気持ちになってきます。
というわけで、最近は週に2・3回サウナに行っています(笑)
国にはそれぞれの国の生活の仕方というのがやっぱりあって、長く生活していると、だんだんとそれに慣れてくるものだなぁ、ということを実感します。
一家に一室サウナがあるというフィンランドでは、やっぱりサウナはとても大切な生活の一部。湯船はないけどサウナが必ずある。
来た頃は、やっぱり湯船につかりたいよなぁ...と思っていたけど、最近はそうでもなくなってきて、不思議なものです。サウナがその代わりになったのかな。
ただ「温泉」だけは、いまだに無性に行きたなるくときがあります!
でもそれもよくよく考えてみると、「コンサートに行く」ということがその周りの出来事も含めて楽しいのと同じく、「温泉に行く」ことについてくるいろいろな出来事のゆえ、ということもあるのかもしれません。
温泉に向かっている車の中でいろんな話をしたりとか、温泉を出た後のコーヒー牛乳だとか、車で家に帰るときのあの感じだとか、ね。
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