2011/05/22

London(1)

このところ更新していなかったから、書くことがたまってしまっているな。徐々に書いて行こうと思います。

先週から一週間、イギリスはロンドンに行ってきました。
建築を見に行ったり、観光地を巡ったりしたのですが、中でも今回とても楽しみにしていたのがこれ。



London Symphony Orchestra

Shostakovich, Concerto for Trumpet, Piano and Strings
Shostakovich, Piano Concerto No.2
Tchaikovsky, Symphony No.3

Valery Gergiev (conductor)
Yefim Bronfman (piano)


ロンドン交響楽団のコンサートin London!

ロンドン交響楽団といえば僕でも名前くらいは聞いたことがある。かつてイギリスの音楽雑誌で世界のオーケストラトップ10に選ばれたほどの名オーケストラ。ぜひ生の音を、と思い行ってきました。

海外の名門オーケストラとなると、やっぱり服もそれなりのものを着てかなきゃいけない?そんな服をもってきてない自分は、ひょっとして門前払い...?と焦りましたが、全く問題なく入れてホッと一息(笑)



席からの眺め。

前半はショスタコービチのコンチェルト2つ。1楽章が終わったときに拍手があってピアニストがそれに応えて軽く会釈して笑いを誘ったり、曲自体もとても楽しくきけて、思わず声を出して笑ってしまう人もちらほらでした。



曲と曲の合間の休憩時間のようす。みんな一斉にホワイエに出てきて思い思いにコーヒーやワインを飲みながら、話をしている。一緒に来た人と前半の曲について語り合ったり、次の曲はどんな演奏なんだろうと期待を膨らませたりしている。僕はなぜだか、この時間がとても好き。



ホール裏手の広場。






後半の始まりが近づいて席に着いた人たちも、次の曲のプログラムを読んだり一緒に来た人と話をしたり楽しそう。

そんなお客さんを見ていると、いろいろと想像が働きます。普段はおしゃれをしない旦那さんが奥さんに「なぁなぁ、この服どう思う?」と尋ねるやりとりや、コンサートの前にいつもは行かないレストランに行って話に花を咲かせる様子とかを想像していました(笑)

後半の演奏はチャイコフスキーの3番。

コンサートマスターのGordanさんの存在感に圧倒される。ステージ上の小さな椅子にはおさまらない大きな動き。その大きな動きと音がオーケストラを引っ張り、会場全体の空気をひとつにしていた。

曲の終わり、ホールに響く最後の音がとてもきれいだった!

ブラボー!!



演奏会が終わって、みんな家に帰って行く。


今日聴きにきて、やっぱり生演奏ってやっぱりいいなと思いました。もちろん音自体が生だからというのもあるけれど、それだけじゃなくて。

以前は「演奏を聴く」こと自体が何よりも楽しみだったけど、コンサートがCDを聴くことと明らかに違うのは、おしゃれをしたり、食事をしたり、帰り道にいろんなことを話したり。自分が「コンサート」を楽しいと感じるのは、すばらしい演奏それ自体ではなく(もちろんそれが山場ではあるけれど)、周りにあるもろもろの出来事を含めてのことだったんだなぁと思いました。


となると、やっぱりそういう小さい出来事も大切にしたい。


「修学旅行は家に帰るまでが修学旅行だ!」とはよく聞く言葉ですが、これもなんだかこの日はその通りのように感じられて、改めてコンサートはいいなぁと思ったのです。

ステージ上でオケを引っ張っていたあの大きなコンサートマスターは、今日はこのあとどうするんだろう?家に帰って寝る前の一杯を、奥さんと一緒に飲んだりするのかな。

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