演奏旅行、といえば日本で夏休みに毎年行っていた合宿が思い出されます。そのときはバスで旅館に直行して、着いたら朝から晩まで練習して、夜中は飲み会、という日々。
てっきりこの旅行もたぶんそんなのだろう、と想像していたら、かなり違うものでした。
バスで朝出発して、演奏会場に直行かと思いきや、まず向かったのは...
何かの工場です。
この会社についての説明を聞いて、工場を見学。
小学校でやった社会科見学みたい。
オケの旅行で工場見学をするというのはなんとも不思議です。
友達に聞くと、この旅行のティータイムやランチ、そして演奏会後のパーティーのお金は、こういう企業が負担してくれているらしいです。そのかわり未来の社員である学生に、自分の会社をプレゼンする機会をもらえる、ということです。
だからこの旅行、なんとほぼ無料なんです。
さらに、お金がかからないのは旅行だけではありません。こちらではなんとオーケストラのためにお金を1ユーロも払わなくていい。運営に必要なお金は、大学や企業が支援してくれる仕組みだそうです。日本ではオケに参加するというと、ホールを借りたり、指揮者を呼んだり、合宿で旅館に泊まったり、1年を通してなにかと出費がかさむものです 。「自分の国ではオケに参加するには○○○円も必要なんだよ」と言ったらすごく驚いていました。
見学後、会場入り。
その裏にある湖。
ホールの裏に湖、という立地がフィンランドには多いので、シベリウスを聴くにはもってこい。今回の曲目はシベリウスではなく、ラフマニノフの交響曲第2番でしたが。
5年半前にオーケストラで初めてやった曲。
ホールの裏に湖、という立地がフィンランドには多いので、シベリウスを聴くにはもってこい。今回の曲目はシベリウスではなく、ラフマニノフの交響曲第2番でしたが。
5年半前にオーケストラで初めてやった曲。
演奏会後にはこんな感じのパーティーがあります。日本の飲み会と違って優雅です。みんなしっかりドレスアップして、生演奏をBGMにダンス。BGMが自前なのはさすが。
この演奏会をもって1年に2度の定期演奏会を終えて、オーケストラは9月まで3ヶ月以上の長い夏休みに入ります。(日本では1年中やっていた気がします。)これで自分にとってはフィンランドでの最後の演奏会が終わったことになります。日本との違いを感じることも多くありましたが、本番のステージの上で感じる空気や、終わった後にまたやりたいなと思うのは同じ。
帰りのバスにて。10:00p.m.
0 件のコメント:
コメントを投稿