2010/08/31

Männistö Church

今日の天気は…?天気予報をみると晴れ!
一週間前にミュールマキ教会(こちら)を見てからというもの、
ぜひぜひ行ってみたかった場所、マンニスト教会@クオピオに行くことにしました!
家を7時過ぎに出て、ヘルシンキ8時12分発の電車に乗ります。
電車に揺られること約4時間、クオピオ駅に到着します。


いい感じに晴れてますねぃ!
この辺りからテンション上がりっぱなし!

歩くこと約30分…


Juha Leiviska "Männistö Church" 1991~1992

ついにやってきました!ユハ・レイヴィスカ設計のマンニスト教会!
午後1時半到着です。

入口にいくとおじさんがやさしくドアを開けてくれ、中に案内してくれました。


ホワイエを通り礼拝堂に入ります。
中に入ると…








息をのむ美しさでした。


祭壇のある方向が東になります。
この写真は1時45分頃。
祭壇横の縦長の窓、南側から光が入ってきています。


祭壇横の白い壁、やや色づいているのがわかるでしょうか…?

ステンドグラスみたいにガラスに色が入ってるのではなく…


こんな風に壁の裏側にペイントがされています。
窓から入ってきた光がペイントされた壁に反射して、
反対側の白い壁にその色を映し出しています。



照明は天使が下りてきてるみたい。


2時13分。ちょうど南側から光が入ってきます。

太陽はここから徐々に西に傾いていき…


光がさっきまでと全然違う表情になりました。
感動です。

壁の素材も違い、色んな白が生まれています。


2時半。
太陽は雲に隠れ、また違った表情を見せていました。
一つの音楽を聴いているような空間。


外観。

閉館も迫ってきたので教会を後にしました。


感動でした。
これだけ多くの太陽の表情を美しくみせてくれる建築はなかなかないと思います。

今まで東から昇って西に沈むくらいにしか思っていた太陽が、
こんなにも色んな表情を持っていたことに気付かされました。

太陽の色や温度や質は、一日の中でどんどん変わっていきます。
まだ体験したわけじゃないけれど、もちろん季節によっても。
冬にはまた全然違う表情を見せてくれるんだと思います。

この太陽の変化に包まれるのは、劇的な感動というわけではなくて、なんというかじんわりとした静かな感動でした。フィンランドの人達が太陽の光を愛する理由が少しだけ分かったような。

フィンランドに来ることがあったら、ちょっと遠いけどおすすめの場所です。

行き方
ヘルシンキ中央駅から電車で約4時間半、Kuopio下車。下の検索サイトで検索できます。
http://www.vr.fi/en/index.html
Kuopio駅から約2キロ。歩いて行きました。
adress: Kellolahdentie 8
open: Mondays-Fridays 8-15
連絡先などはこちら

2010/08/28

Laajalahti


この前書いたアパートの裏にある散策路の続きの話です。

先日、ついに今まで行かなかったこの看板の先に行ってきました。
この先はLaajalahti(ラーヤラハティ)と呼ばれる区域で、
フィンランドでも有数の生態系を有する湿地帯らしいです。

途中には野鳥観察のための塔があり、風景や野鳥観察を楽しむ事ができるみたい!

というわけでゴールまで2.7キロの道、レッツゴー!



まずはまっすぐな道を進みます。



木のトンネル。木漏れ日がきれい。





ちょっと歩くと、あった!展望台!


のぼる。。。






おおぉ。。



展望台には野鳥を観察している人達がいました。
散策路では、たまに大きな機材をしょった人達とすれ違っていたので
何だろうと思っていたのですが、そうかこの人達だったのか。

皆さん無言で、心静かに自然を楽しんでいるようでした。



白樺、と青空。



ジョギングをしている人もけっこういました。







ただひたすらに広い。






途中、ピンクのシャツを腰に巻いたおばさんが笑顔であいさつして追い抜いていきました。

足早いな、おばさん。



これはなんだろう。。





牛にも会えました。
左側に水飲み場があるのがおわかりでしょうか。水飲み場は狭いので順番待ちです。
一番右の牛、前の牛が飲み終わるのをけなげに順番待ちしている姿。かわいかった。



40分程で終点に着きました。
終点には小屋があり、周辺の自然についての展示がされていました。


帰りも歩いて帰る。



帰りにまたあのおばさんに追い抜かれました。
慣れた様子であいかわらず足早い、おばさん。
黄色い花を摘んで帰るピンクシャツのおばさん。

周辺に住んでいるボランティアの方もこの区域の維持管理を行っていると書いてありました。
あのおばさんもその一人だったのかな。


こんな環境があるから、自分も毎朝ジョギングをしてみたくなって、最近しています。
朝の散歩をしている人達や、犬の散歩をしている人とよくすれ違います。
自然の中でこんな時間が流れるというのは、なんとも気持ちがいい。

2010/08/24

ミュールマキ教会


Juha Leiviska "Myyrmaki Church"

ヘルシンキから電車で15分、ミュールマキ教会に行ってきました。
完成は1984年、設計はフィンランドの建築家、ユハ・レイヴィスカ。




東面外観です。
縦長のガラス窓がたくさんあって普通の教会らしからぬ印象の外観ですが、
中に入るとその理由がわかります。





西面にある祭壇。横から入ってくる光がとてもきれいでした。
この建築はフィンランドの人たちにとってとても大切な「太陽光」を主題にしています。
建物も太陽光に敬意を払い、光が美しく見えるための形に考えられていました。




祭壇横のガラス開口部から入った光が袖壁に反射して、
やわらかい間接光となって入ってきます。




「彼(レイヴィスカ)にとって、インテリアは光によって奏でられる楽器である」
そういわれると、建物全体が奏でられるのを待っている楽器のようにも見えます。



照明もきれい。



東側を見る。照明は音符?



見る方向によって音色が変わります。


レイヴィスカは建築だけでなく音楽も好きだったらしく、
「私にとって建築と音楽は最も互いに近しい芸術である。」とも言っています。

ロマネスクやバロックの教会が奏でる音楽のイメージはあるけど、
この教会が奏でる音楽はどんな音楽だろう、
と想像しながら見学すること30分。



ちょっとしかいられなかったー。
途中から太陽が雲に隠れて元気がなかった。
今回行ったのは午後でしたが、午前中だと光が東側の窓から入って、空間が全然違う表情になるらしい。ぜひぜひ午前中にも行ってみたい。
というか一日中座って眺めていたいw

夏と冬で光の感じも違うらしいので、何回も通いたい場所です。

クオピオという街にも同じくレイヴィスカが設計した教会(マンニスト教会)があるらしいので、そちらも今度ぜひ行ってみようと思います。

行き方
ヘルシンキ中央駅からVRの近郊列車に乗り約20分、Louhela駅下車。
電車をおりるとホームから目の前に見えます。

下の検索サイト(Joruney Planner)でfromに”Helsinki Railway Station”、toに”Louhela”と入れれば詳しくわかります。
http://www.reittiopas.fi/en/