まずはバスで5分程のところにあるタピオラの教会。
内部。一見がらーんとした何もない箱という印象ですが、無駄な装飾を持たないのもこの建物の主役を引き立てるため。実はこの建物も"太陽の光"を主役にしている建物です。
祭壇の上には天窓があり、祭壇の後ろの壁に光が落ちるようになっています。
このときは太陽が低く天窓から光は差し込んできていませんでしたが、時間によっては、祭壇の背後で光が移り変わっていのを見ることができるのでしょう。
レイヴィスカの教会(例えばこちら)もそうだったけど、こっちの建築を見ているとフィンランドの人たちが太陽の光をいかに大切に考えているかが感じられます。
祭壇の反対側には四角く縁取られた大きな窓があけられています。
この窓は西南西を向いています。この時間、西に傾いてきた高度の低い太陽は枠にかたどられてこんな光を壁に落としていました。中の光は1分1秒と変化していっています。夕焼け時、この建物はどんな色に染まるのだろうか…
太陽高度や太陽の軌道は常に変化しているから、その季節、その時間にしかみられない光や空間があると思います。天窓から光が差し込む瞬間も見てみたいので、また今度来ようと思います。
建築にしても何しても、ちょっとそこにいただけでは分からない場所のよさってあります。季節を通しての変化やそこで行われるいろんな行事などなど、ひとつのサイクルを経験してこそみえてくるものがあるかなーと思ってきています。
フィンランドの空や自然の変化の綺麗さも、暮らしてみて実感していることのひとつです。
夏の頃の写真(こちら)を見るとその違いにびっくり。そしてなつかしい。
オタニエミの教会へ続く(と思う)。
シベリウスの曲で「交響詩タピオラ」ってのがあるけど、そんなかんじ?
返信削除おぉころちゃん久しぶり。元気?
返信削除教会の中の内向的な厳しさ?みたいなとこは少し通じるものがあるかも…
タピオラは"森の神タピオの領土"って意味らしいけど、タピオラの街はもっと人工的な感じ。戦後に開発されたらしいよ。